ランカスター陛下の放浪日記?

「いつになったら帰ってくるんだ!!父上とアヤは!!」
 ランフォードの怒りは頂点に達していた。
「ランフォード・・・そんなに怒ってるとストレスたまって「胃炎」になるぞ。」
「これが怒らないでいられるか!!勝手に彼女を連れまわして・・・・。」
「お前・・・ランカスター陛下の放浪癖に怒ってるんじゃなくて、 アヤがランカスター陛下に連れまわされている事に腹立ててんだな・・・。」
ノヴァがため息をついた。
「・・・彼女を自分の手元に置いておきたい・・・だから城から出そうとしなかったのですね。」
 ファーナがいう。
「な、なんでそういう事になる?」
「だって・・・そうじゃありません?ランフォード様の言動からそういう事が読み取れますが。」
「だって・・アイツは・・まだここに来たばかりで・・・何するか分からなくて。」
「今回の事は私にも責任がありますので、先に謝っておきますが・・・。 ランフォード様にも原因はあるのですよ?」
「・・・ぐ・・・。」
「ノヴァが言ったように時間を割いて アヤ様にクローディアを案内されるとかなさったらこんなことにはならなかったと思いますが。」
「ランフォード・・・お前にも子供じみたところがあるんだな〜」
「セイフォードに言うなよ。あいつにバレたら・・・ 何言われるか分からんってかアイツにだけは会わせたくないな・・・ 何言われるか・・・簡単に想像がつく。」
「それは無理な話だろ。セイフォードも「守護神」の「一人」だからさ。」

 この後、セイフォードと会い、ランフォードの予想したとおりの事を言われ、 キレたランフォードがいた事は余談・・・。

エストリア王国。
王都エスト

エストリア城。
執務室
「ラディリス陛下。クローディア王国のランカスター国王陛下がお見えでございます。」
 家臣がそう告げた。
ラディリス=フォン=エストリア
エストリア王国の現国王陛下。「守護神」の一人「地神リュークナイト」の血を受け継ぐ者。
その「地神」の「生まれ変わり」だと言われている王子ランディーン=フォン=エストリアの父親でもある。
「何?ランカスターが来ただと?あいつは・・ 一体何しに来たんだ・・・用事なら前に済ませたはずだが・・・・」
「いつもの「癖」ではありません?陛下。」
「アイリーン・・・。」
アイリーン=フォン=エストリア
エストリア王国国王妃。ラディリスの妻でランディーン王子の母親である。
「女の子を一人・・お連れなのですが・・・」
「女の子?アイツの隠し子か?」
「まぁ・・・では・・ランフォード殿下の妹君にあたる方なのですね。」
「嘘に決まってる。信じるな、アイリーン。」
「分かってますわ、陛下。ランカスター様がそんな事なさるお方ではない事は私も存じ上げております。」
「・・・・はぁ。ここに通せ。」
「はっ・・・。」

 しばらくして・・・ランカスターが部屋に入ってくる。
「よお〜ラディリス。」
「よお、じゃない。ランカスター・・・ お前、自分の仕事はどうした?まさか・・・ ランフォードに全部押し付けてきたのか? 去年、大変な事になったのに・・・お前も懲りんやつだな。」
「ランフォードだけではない。ヴァリスもだ。」
「・・押し付けた事には変わりは無いだろが。」
「あら・・・陛下・・・ そちらの可愛い娘さんは?ランカスター陛下の隠し子ですか? 先程・・ラディリス陛下がそうおっしゃったので・・。」
 アイリーンはそう言った。
「お、おい・・アイリーン!!」
ラディリスは慌てる。
「おい・・ラディリス・・お前・・・。言っておくが私に隠し子などいない。」
「悪かったよ。」
「アヤ、このお方はエストリア王国の国王のラディリスだ。隣にいるのが王妃のアイリーンだ。」
私はそう紹介した。
「は、始めまして・・・アヤと申します。」
 アヤは前に出た。
「・・・・この子は・・・彼女は・・・。」
 ラディリスはアヤを見て驚く。
「・・・?何か私の顔についてますか?」
「いや・・・私の古い知り合いに似ていてね。」
「???」
「彼女がこの前、召還されたばかりの「戦いの女神ラフィーリア」だ。」
「そうなのか・・・「運命」の「輪」はすでに・・・回り始めたんだな・・・。」
「そういうことだ。」
「???」
「アヤ、この方はな、聞いたと思うが・・・ 「ラスディリア」の「守護神」、「地神リュークナイト」の「血」を継ぐ方で、 彼の息子がその「生まれ変わり」だと言われているんだ。 ランフォードやノヴァ、ファーナと同じだな。」
「私の息子はランディーンというのだがな。 今ちょうど仕事で城を出ているんだ。またそのうち会う事になろう。 アイリーン、私はランカスターと話がしたい。 アヤにエストリア城を案内してあげてくれ。」
「分かりました。さぁ、参りましょう。「ラフィーリア」様」
「・・・ア、アヤでいいです・・・。」

 アヤとアイリーンはその場を離れた。

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